聴刻堂のひとりごと

映画、読書、ときどき旅行

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

記念切手

「カズコさんから綺麗な切手が送られてきたの。」 見ると、小包の袋に記念切手が貼ってありました。小包の中身より、切手の方に関心がある様子。 「カズコさんって、あなたの奥さん?」 いえいえ、カズコさんはあなたの娘ですよ。先週までカズコさんの家でお…

女はお喋り好き

老母は病院に行くのを厭いません。 家で老父とばかり居るので外の人に接するのが楽しいのでしょう。 問診は老父より少し長くかかるようです。 「先生に何か言われたん?」「変わったことないかと聞かれたから、肩がちょっと痛いって言うた。」「あれ、肩痛い…

男は見栄っ張り

定期的な診察と処方のために老親の通院に付き添います。 老父は、外に出るのを面倒がって眠いだの何だのと口実を作って出かけるのに抵抗してみせます。 挙句の果てに、あの医者はヤブで・・・等と言い出す始末。 宥めすかして連れて行くと先生の問診に「はい!…

「忙しい」と「ヒマ」

あんた忙しい?と訊かれると、確かに忙しくはありません。 あんたヒマ?と訊かれると、ヒマでもないように思います。 「忙しい」と「ヒマ」は対語と違うのかもしれません。 何時までにあれやってこれやって・・・、と時間に追われるのが「忙しい」。 やることが…

生涯の一日

近所のお稲荷さんの掲示板。良い言葉が書いてありました。 「今日も生涯の一日なり」 福沢諭吉の言葉のようです。この言葉、初めて知りました。 生涯は一日一日の積み重ね。今日もその一日ということか。 「ていねいに生きよう」とも似た意味合いのように感…

立待月

夜明けに残る西の月 満月を二晩越した立待月 立って待つのは昇る時 目覚めて見るのは沈む時 虫の音は止み鳥は起きず 束の間の静寂一日の始まり

秋分の日

昨日は秋分の日。昼と夜がちょうど半分の日。 世の中まっすぐ進むことばかりではないけど、これから冬に向け夜は着実に長くなってゆく。 秋は楽しみが多い季節。 今年は秋刀魚や秋鮭は不漁らしいが、野菜果物は大丈夫そうだ。 去年に続いて栗も買いに行こう…

月を見上げて

一昨夜は中秋の名月でした。 雨が降るとの天気予報でしたがなんとか雲間から見えました。 団子などお供えすることもなく、ベランダに出て見上げただけですが。 人は昔から月を見上げては、暦を数えたり、明日の天気を占ったり。 一年で一番美しいと言われる…

田園

今年の市民農園が初体験な私ですから、田植えや稲刈り等したことがありません。 けれども田園風景には懐かしく感じます。かつて日本のあちこちにあった風景だからでしょうか。 松本市は標高約600m、大阪より3~4℃涼しく一足早い秋の訪れです。 稲穂が黄色く…

擬洋風建築

松本城の近くにもう一つ国宝建築があります。開智学校という擬洋風建築です。 擬洋風建築という言葉、初めて知りました。明治時代初期に建てられた洋風の木造建築。外見は石造りの洋風建築のようで、実際は日本の木造建築の技術で建てられたもの。 日本各地…

黒猫で、目は緑

姉の家では猫を飼っています。 黒猫で、目は緑。雌猫で文句なしの可愛さです。 ところで、この猫、生まれてこの方、家から一歩も外に出たことがない。 だから他の猫も見たことがなく、自分を猫だと認識していないそうです。 それって、猫の幸せとしてどうな…

抜けるような青空

長野県松本には姉が住んでいて、避暑で遊びに来ていた老親を車で迎えに来たのでした。 昨日は松本城と周辺を見て歴史にまつわる町の魅力をしみじみ感じ入ったわけです。 今日は台風一過。姉の家から朝の散歩に出てみると秋の田圃に見事な青空。 歴史とは別の…

松本城

長野県松本に来ています。 松本と言えば松本城。国宝です。 天守が国宝に指定されている城は日本でわずか5つなのだそうです。他は姫路城、犬山城、彦根城、松江城。 松本城の天守の建造時期は1591年から1615年の幅の中で諸説あるようです。いずれにせよ400…

だいなななななな

家から小学校の校庭が見えます。秋の運動会の練習が始まりました。 Dynnnnnanana ehDynnnnnanana eh・・・ 今年のダンスはBTSのDynamiteのようです。こんな曲ならダンスも楽しいでしょうね。 So I'mma light it up like dynamite, woah・・・ ダンスが揃わないとこ…

曼珠沙華

九月に入って涼しくなりました。河原に曼珠沙華の花が咲きました。 彼岸花とも言いますが、私にとっては曼珠沙華。 赤い花なら曼珠沙華オランダ屋敷に雨が降る 幼い頃に耳にした、身近な誰かが歌ってた、歌が思わず口を衝く。 知ってるのはそこまでで、一節…

橋の名は。

神崎川が猪名川と合流する直前に架かる橋。「毛斯倫大橋」と書いてあります。何と読むのでしょう? 正解は「もすりんおおはし」だそうです。 モスリンって誰よ?橋を設計した外国人技師か誰か? 橋名の由来は、この橋を架けた民間会社の名前なのだそうです。…

川の終点

川の終点。それは海だと何となく思っていました。 川沿いを自転車で走っていて、必ずしもそうでないことに気付きました。 もちろん海に注ぎ込む川もありますが、多くの川は自ら海に注ぎ込むことなくより大きな川に合流して、元の川の名前を終えるのです。 箕…

古代の遺跡

猪名川沿いを下っていきます。 対岸にイオンモールを見て、さらに暫く走った左手に、田能遺跡がありました。弥生時代の遺跡です。 弥生時代は縄文時代の後。始まりは諸説あるようで、紀元前1000年から紀元前500年頃。終わりは3世紀半ば頃と言われています。 …

滑走路の先端から

今週末は自転車で猪名川を下流方向へ。出発は箕面川が猪名川に合流する辺り。 そこは伊丹空港の滑走路の先端。飛行機の離発着がよく見えます。 伊丹空港は大阪国際空港とも呼びます。豊中市、池田市、伊丹市にまたがります。 この空港、いつ頃できて、どのよ…

煙草なんて

大学生の頃は煙草を吸ってました。就職してからも暫く吸ってました。やめたのは40歳くらいだったでしょうか。 やめた時は禁煙する積りもなかったです。風邪と夏休みがたまたま重なって。夏休みが明けてずるずる吸わない日が続き、そのまま今日まで吸わずに過…

小銭はどこから

老親の家の中、物が多くて雑然としています。不要な物を捨てて、整理しなくては。 机の抽斗の中には小銭が散らばっています。買い物の釣銭が貯まってしまうのでしょう。計算が遅くなるので老人にはありがちです。 しかし、それだけではないかもしれません。…

Hometown

先日、池田へ行きました。 池田は、税務署やハロワや法務局があって今後も何かと出かけることになりそうです。 池田の町の背後には五月山があります。町を見渡せる高さまで上ってみました。 池田は高校に3年間通った町でもあります。もう40年も前のことで…

A writer of personal histories

聴刻堂の生業を英語で説明するならどう言えば良いのか。 それで考えたのが表題の英語です。 A writer of personal hitories.「個人史の著述家」です。 authorとwriterはいずれも著述家の意味。authorは小説など自分の頭で創造して書く意味合いになるらしい。…

29年前の傷

近場の山を歩いていたら木の幹に不自然な模様。 ナイフか何かで文字を刻んだのでしょう。 ハートマークに二つの名前。日付は'92・4と読めます。 29年前かぁ・・・。 個人史執筆を生業とする聴刻堂は想像が膨らんでしまいます。 二人は何歳くらいだったのだろう…

両広がり

父方の祖父の話の続きから。 父方の祖父は養子でした。他家から養子に来て嫁を娶りました。なので家系と血のつながりは別のようなのです。 それに気づいた時から、自分の先祖や家系について、関心が薄くなりました。 系図は子孫に下っていくほどネズミ算と言…

起きて半畳、寝て一畳

刀の鍔について続編です。 鍔は恐らく父方の祖父の物。祖父は明治二十九年生まれ。私が直接知る最古の先祖です。 祖父は鹿児島の人。子供の頃は桜島がまだ地続きでなく、島一周を泳いだそうです。 夏休みに遊びに行った祖父の家には南洲揮毫の掛け軸がありま…

古い物の記憶

老親の不在の間に家の中を整理してます。 抽斗の底に無造作にあった掌大の黒い円盤。 ずっしりとした重さで真ん中に平たい穴。 何だろうと考えて、刀の鍔だと気がつきました。 刃の大きさからして、脇差の鍔のようです。 どうしてこれがここにあるのか。 明…

御詠歌

久安寺からの帰途、祠がありました。 お地蔵さんが祀ってあり、上に額が掛けられてます。 御詠歌とあります。 御詠歌って?調べました。御詠歌とは、仏の教えを和歌と成して歌い継ぐもの。平安時代からあるそうです。 さて、額にあった御詠歌。 にくまれてに…

幸せの材料集め

ぶつぶつ自転車は猪名川沿いを上ります。 木部で余野川沿いを上り伏尾から久安寺まで。 帰途、お寺の掲示板を発見。「人は幸せではなく幸せの材料集めをしている」 現世では幸せになれなくとも善行を多く積むことによって来世で幸せになれる、というようなこ…

河原の自転車道

今日は曇り。涼しそうなので、自転車で走りに行きました。 猪名川の河原の自転車道。走りながらあれこれ考えます。昨日の老人問題も考えました。 老人問題って難しい。「今さら言われても」とか、「もっと早く言ってくれよ」とか、そんなことが多いような気…