
この日、呪詛の言葉を吐きながら、自転車
を漕いでいた。
天気予報の通り、冬型の気圧配置。
気温が急激に低下して、雪もちらつく。
うぅ寒い。
西風が強い。自転車は西北に走っている。
完全な向かい風だ。うぅ重い。
めざす町の山の上には雪も積もりそうだ。
何故こんな日にハローワークのセミナー
なんぞ入れてしまったのだろう。
老親宅に食事を届けた後、三つ先の駅に
向かっている。途中、昼飯にラーメン屋
に行くことにした。以前から気になって
いた味噌ラーメン専門店だ。
期待を膨らませて店に入る。
平日の昼は、ほぼ一択のメニュー。
エビ味噌咖哩ラーメンを注文した。
スープは粘性が高く、とても食べにくい。
元があまり熱くないので冷めてしまった。
うぅ不味い。
期待が大きいと、裏切られた時の反動も
大きい。失意の中、再び寒空に出て行く。
マスクを付けて自転車を漕いでいる。
先ほど食べたエビ味噌咖哩の吐息が
マスクの中に充満する。うぅ臭い。
悪条件の中、呪詛の言葉を吐きながらも、
目的地まで自転車を漕ぎ切った。
恨めしいとか、腹立つとか、そんなん思て
たら力も出たりするわ。負のパワーや。
負のパワーも使いようやな。
ほんで負のパワーは長続きせんのも特徴や。
アンガーマネジメントでも6秒ルールて
言うやんな。
帰路は雲が切れて陽が射してきてな。
風も追い風や。
心穏やかに自転車を漕いで帰ってん。
マスクは持ってた予備のに替えたで。