
映画「春の画 SHUNGA」を観た。
2023年の日本映画。
春画についてのドキュメンタリー。
監督は平田潤子。
先日の潜水艇のドキュメンタリー
が今一つだったので、日本のもの
を観てみようと。
なかなか面白かった。
想像してたよりも収穫が多かった。
木版画の世界。絵師、彫師、摺師
の技術が揃わないと完成しない。
江戸時代の春画は技術的には相当
高度で、現代では再現できないら
しい。その技巧がよく判る。
春画はエロティック芸術で、日本
では高名な画家も多く作っている。
欧州ではそういうことは無いのだ
そうだ。また大名家の嫁入り道具
にも入っていたらしい。後継ぎを
産むという重大事に関わる物だ。
なるほど。性的な営みは身分に関
わらず自然な生殖行為だよな。
時代が下ると春画は過激さや異様
さを増すようになる。世相の影響
だと作中では述べられていたが、
性が主に快楽の手段と認識される
ようになったからとも思える。
本作では、春画とは何か?という
視点で、その芸術性や性について
の考え方にまで踏み込んで見応え
のあるものだった。しかし作り手
は謙虚過ぎるのか、独自の見解を
表現せずに、色々な登場人物に語
らせたまま終わってしまった。
臥竜点睛を欠くようで、惜しい!