聴刻堂のひとりごと

映画、読書、ときどき旅行

映画「マ・レイニーのブラックボトム」

「マ・レイニーのブラックボトム」
という映画を観た。

2020年のアメリカ映画。
監督ジョージ・C・ウルフ。
原作オーガスト・ウィルソン。
出演ヴィオラ・デイヴィス
チャドウィック・ボーズマンほか。

マ・レイニーは"ブルースの母"と
呼ばれるブルース歌手。映画は、
1927年、マとバンドメンバー達
が北部のシカゴでレコーディング
する様子を映し出す。

レコーディングの合間にマが語る。
「白人にブルースは分からない。
成り立ちを知らないからね」
「ブルースは人生を語る手段だ」
「楽しむためじゃなく、人生を
理解するためにある」

この映画も、ブルースの単なる
ミュージックビデオではない。
演奏の合間に交わされる会話を
通して、アフリカ系アメリカ人
歴史や人生が表現される。

不平等な扱い。理不尽な暴力。
屈辱、恐怖、怒り、哀しみ・・・。
それでも生きる。希望。音楽。
ブルース。

一様ではない。葛藤もある。
ある者は敬虔に。
ある者は野心的に。
衝突が悲劇を生む。

過去の、終わったことじゃない。
いまもなお続いている。
そんな声が聞えてきそうだ。